メールソフトはOutlookじゃないほうがいい?

コンピュータウイルスやマルウェア感染が最も起こる原因はeメールです。

eメールを受信する際、ソフトやWebなどを使用して受信・閲覧しますが、コンピュータウイルス感染をふせぐには、どのようなメールソフトを使えばいいか考えてみましょう。

重要なのは、eメール経由の自動感染型ウイルスをどのように避けるかということになります。自動感染型ウイルスというのは、eメールを受信する際にeメール内部に仕込まれたプログラムコードによりウイルスがダウンロード、起動され感染するタイプです。

まずは、なぜeメールに「プログラムコード」を仕込むことができるのかという点に触れます。通常、eメールはテキストファイル(平文)なので、プログラムコードは仕組まれる余地はありません。しかし、次の2点の仕組みが当初のeメールの機能にのちに追加され、それがプログラムコードを仕込む余地を作りました。

  • 添付ファイル
  • HTMLメール

添付ファイルについてはウイルス対策ソフトを最新にしておく、怪しいメールの添付ファイルを開かないという対策が必要ですが、最近、Emotetというマルウェア(ウイルスの一種)は受信するメール内容が怪しいメールかどうかが判別しずらいというものも出てきました。

このため、大企業などでは添付ファイルはメールに直接添付せず、クラウドを利用してダウンロードしてもらう形をとっているところもあるようです。メールにファイルを添付する際はGoogle Driveなどを利用するのも手ですね。

次にHTMLメールです。HTMLメールはメールソフトにおいて、文と画像を組み合わせたホームページのようなメールを送受信できる機能です。しかし、通常のホームページと同じくJavaScriptなどのプログラムコードを入れることができるため、ウイルス感染の可能性も多くなっています。

HTMLメールを避けるにはメールを「テキスト」で受信するように設定すればOKです。

メールソフトにはいろいろあり、最初からメールを「テキスト」として受信するメールソフトが存在します。「EmMail」や「秀丸メール」などが該当します。

Outlookは設定を変えれば「テキスト形式」でメール受信がされるようになります。

  1. [ファイル] タブをクリックします。
  2. [オプション] をクリックします。
  3. [セキュリティ センター] をクリックし、[セキュリティ センターの設定] をクリックします。 
  4. [電子メール のセキュリティ] をクリックします
  5. テキスト形式で読み取る] で、[すべての標準メールをテキスト形式で読み取 る] チェック ボックス をオンにします。
  6. [すべての標準メールをテキスト形式で表示する] チェック ボックス
  7. デジタル署名で署名されたメッセージを含めるには、[すべてのデジタル署名されたメールをテキスト形式で読み取る] チェック ボックスを オンにします。